個人事業主・フリーランスにとって、避けて通れないのが「社会保険料」の問題です。
「稼げば稼ぐほど国保が高くて辛い…」と感じていませんか?
最近注目されている「マイクロ法人」や「一般社団法人を通じた社会保険加入」を想定し、従来の「国保+国民年金」とどちらがお得なのか、年収別にシミュレーションしました。
シミュレーションの前提条件
- 対象: 個人事業主(独身・扶養なし)
- 年収: 売上から経費を差し引いた「事業所得」
- 国保: 東京都23区内の算出基準(概算)
- 社会保険: 健康保険+厚生年金に加入(月額負担 約4.3万円 / 年間 約51.6万円と仮定)
年収別・年間保険料比較一覧表
年収が上がるほど、固定額である社会保険(みん社保想定)のメリットが際立つ結果となりました。
| 事業所得(年収) | 国保 + 国民年金 | 社会保険(みん社保) | 差額(年間) |
| 300万円 | 約520,000円 | 約516,000円 | ほぼ同じ |
| 400万円 | 約650,000円 | 約516,000円 | ▲134,000円 |
| 500万円 | 約800,000円 | 約516,000円 | ▲284,000円 |
| 600万円 | 約950,000円 | 約516,000円 | ▲434,000円 |
| 700万円 | 約1,100,000円 | 約516,000円 | ▲584,000円 |
| 800万円 | 約1,250,000円 | 約516,000円 | ▲734,000円 |
※国保+国民年金 = 国保(所得割+均等割)+ 国民年金(約20万円)で算出。
【年収帯別】リアルな判断の分かれ目
▶ 年収300万円前後:現状維持でもOK
コスト面での差はほとんどありません。無理に切り替える必要性は低いですが、「将来の年金額を少しでも増やしたい」という老後重視派なら検討の余地ありです。
▶ 年収400〜500万円:切り替え検討ゾーン
差額が年間10〜30万円ほど発生します。国保の「稼ぐほど持っていかれる感覚」が強くなるライン。この層から社会保険への切り替えを具体的に検討する人が急増します。
▶ 年収600万円以上:社会保険が圧倒的に有利
年間40万円以上の差が出るため、金銭的なメリットが非常に明確です。支払う保険料を抑えつつ、将来もらえる年金額を増やせる「やらない理由がない」ゾーンと言えます。
家族がいるなら「社会保険」が一択になる理由
扶養家族がいる場合、このシミュレーション結果はさらに劇的なものになります。
- 国保: 家族が1人増えるごとに「均等割」が加算され、保険料がアップする。
- 社会保険: 配偶者や子供を扶養に入れても、保険料は1人分と変わらない。
【例:年収600万円・配偶者+子1人の場合】
- 国保+国民年金: 約1,150,000円
- 社会保険: 約516,000円
- 👉 年間で約63万円もの差が生まれます。
「安さ」だけじゃない!社会保険の隠れたメリット
目先の支払額だけでなく、将来の「受給額」にも目を向ける必要があります。
- 将来の年金が手厚くなる国民年金だけの場合、満額でも月約6.6万円。厚生年金に加入すれば、現役時代の納付額に応じて将来の受給額が月数万円単位で上乗せされます。
- 遺族年金・障害年金の手厚さ万が一の際の保障も、国民年金より厚生年金の方がカバー範囲が広く、金額も大きくなります。
結論:あなたはどっちを選ぶべき?
- 年収400万円未満: 今すぐの切り替えは不要。まずは事業を伸ばす時期。
- 年収400〜500万円: 固定費削減の手段として、検討の価値十分。
- 年収600万円以上: 迷わず社会保険(またはマイクロ法人)を検討すべき。
- 扶養家族あり: 年収にかかわらず、社会保険の方が合理的になるケースがほとんど。
今の年収だけでなく、「家族構成」と「将来への備え」をセットで考えるのが、賢いフリーランスの選択です。



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